とら蔵の勝手にクワ部屋拝見!
びんさん邸の巻「驚愕!?」

記念すべき第一回目は、クワ友びんさんのお部屋を紹介しますね。びんさんとは、昨年の「近畿のクワガタ仲間掲示板」主催の忘年会で始めてお会いしました。その忘年会では、延々5時間に渡り、クワ話以外の話(格闘技、ゴジラネタ、ネットハッキング等々)をしまして意気投合?今年の新年会の席で「いっぺん家においでや。」との嬉しいお言葉を頂いていたのですが・・・この度、ようやく念願を果たすことが出来ましたので、ここに報告いたします。

びんさんのクワ・カブ歴はどのくらいなのか・・・聞くのを忘れてしまったので分からない。(^^;; しかし、かなりの飼育歴であることは多くの方が認めるところ。では、びんさんの飼育理念とは・・・。

びんさん:「あんまり増えすぎると、みんなに手が回らんようになって虫達が可哀想や。うちでは少数精鋭で飼育してる。幼虫の割り出しなんてせえへん。勝手に出てくるまで放っておくんや。複数頭を一つのケースで飼育して、生き残った元気のいいヤツを羽化させるのが一番や。うちの虫は元気やろー!

確かに、虫の数が多くなってしまうと全てに手をかけることは難しく、場合によっては目が行き届かなくて、不幸にも☆にしてしまうこともある。それに、自然界では幼虫時からサバイバルによって生き残ったものだけが、成虫となるのであるから、びんさんの考え方は正論なのである。
このように考えるびんさんであるから、羽化した成虫にはとーっても優しく、愛情を注いで飼育しているようで、びんさんは
「うちの虫は懐いてるで。手え出したら来るし、ぜったいに挟まへんもん。な?」と宣う。

また、びんさんと言えばハイブリッド&雌雄モザイクでも有名!そんな中、グランディスx国産オオクワをかけた「グラオオ」♂を見せて頂いた。うぅむむむ・・・オオクワにしか見えんが。(^^;; どうも、国産オオの血が濃く出てしまったようです。更に、同じケース内には国産オオクワxインドアンテの「アンオオ」♀がいた。(@o@)

産卵セットの様子
これが、グラオオ♂だ!

こちらは画像を残すことはできなかったが、確かにオオクワ♀のような羽のスジは見えなかった。現在この「グラオオ♂」x「アンオオ♀」によるハイブリッドを試みているそうだ。子供が採れれば、とら蔵も飼育させて欲しいと思う。また、パリーオオクワx国産オオクワのハイブリッド(パリオ:とら蔵命名)の標本?も登場!おもろい形やね、コレ。更に、現在はコーカサスx国産カブトのハイブリッド計画を予定しているそうだ。神をも恐れぬ・・・いやいや、悪魔をも膝蹴り一発で倒しそうなびんさんに最敬礼!(永田は好きじゃないけど・・・(^^;;)

こちらは、パリオ。

さて、珍しい雌雄モザイクですが、いましたよ!左♂右♀のダイオウヒラタ雌雄モザイク!見やすい画像がないのが残念ですが、確かにダイオウでした。この雌雄モザイク(びんさんのお母さんは、「この子、おかまちゃんなんよ。」と言ってました。確かに!)は、なんと羽化して3年目ということです!これって、凄くないですか?雌雄モザイクは、普通の個体よりも弱いとされていて、短命だと聞きますが・・・。(間違ってる?)びんさんは以前から「こんなん(雌雄モザイク)は結構出るで、うちでは。」と言っておられたが、何故にこのような個体がそこそこ出るのだろうか?ちと、聞いてみた。

これが、ダイオウ雌雄モザイク!
う〜ん、見難いのが残念。

びんさん:「うちでは幼虫の多頭飼いやろ、それで幼虫の雌雄が決まる時期に共食いをすることで別性のホルモンが入ってバランスが狂うからちゃうかなあ。」なるほど・・・言われてみればそういうことかも知れない。なかなか興味深いご意見であった。

 では、びんさんの飼育環境はといいますと・・・インバーターエアコンにて、通年23〜25℃で行っている。なんとも羨ましい。但し、空調のせいで乾燥気味になるため、それが少し問題とのこと。しかし、飼育棚には加水用の散水器が2つ置いてあり、こまめに飼育用マットに加水しているようだ。ここで、お母さんから新事実が明らかに!

びんさんのお母さん:「この子達(クワ・カブのこと)は餌の好みあるのよね。それに、タンパク質の入ったゼリーは腐り易いしねえ。息子はよく1週間くらい出張や旅行にいくでしょ、そしたら私がこの子達の面倒見ないといけないのよね。」
・・・
びんさん、お母さんに餌やりやって貰ってるんかいな、そりゃ反則!(松本氏談)しかし、昆虫ゼリーに詳しいお母さんはそんじょそこらにゃ居ないでしょ、降参です。m(_~_)m

 続いて幼虫飼育ですが・・・サバイバルで生き残った幼虫達は、びんさん特製発酵マットで丈夫に育っている様子。びんさんマットだが、原料マットはどこででも手に入る普通のマットで、添加物は「ビール(モルツ)」(以前はエビスだったそうな。)、フスマ各種アミノ酸クリープ等々を入れるそうです。このマットはヒラタ系にとってもあっているようで、パラワンを見せて頂いたが・・・でかい!100ミリあるんちゃうかなあ。また、アルキも菌糸よりもマットの方がでかくなる!と断言されていました。一方では、国産オオクワのミニマム記録を狙っているらしく、その極意を手に入れつつあるらしい。実際に、飼育している国産オオ♂の蛹を見たが・・・ネブト?「小さいの作るの、コツ掴んだで。」と自慢気に語るびんさんであった。ほら、こんな小さなパラワンも・・・。

40ミリのパラワンヒラタ

[PR]動画